盛岡中央高等学校
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逆境から得たもの

阿部 慎太郎

シドニーに到着して最初に感じたことは、これからうまくやっていけるのか、どんな困難が待っているのか、それを乗り越えられるのか、どう乗り越えていくのかということです。

正直、期待や興奮よりも不安な気持ちの方が勝っていました。しかし、同じ留学生や現地の人たち、ホストファミリーやICET(アイセット)の存在が私を救ってくれました。

留学して伸びたことは英語力、精神面などに加えもう一つ大きなものがあります。それは昔から趣味で続けていたマジックです。そしてこれは単なる趣味からコミュニケーション、友達作りのツールとなりました。幸運にも友達のホストファミリーからショーをやってほしいと何度かパーティーに招待してくれることがありました。もちろんすべて英語で行わなければいけないので、そのパーティーのひとつひとつが自分の英語力を上げる良い機会となりました。

帰国してからは家族や知り合いに、よく話すようになった、社交的になったと言われます。自分では気が付いていませんが、おそらく海外の文化や留学中の経験がそうさせたのだと思います。

日本からみた世界と他国からみた世界は全く別のものです。実際に他国で生活し、日本の文化や考え方の素晴らしさ、そして両国の違いもたくさん知ることができました。これは留学したから分かることで、英語力以上に価値のあるものだったと思います。自分にとって留学は良くも悪くも自分の人生の可能性を広げるための鍵となりました。

最後に留学へと導いてくれた両親をはじめ、留学生活を支えてくださったホストファミリー、ICET、そして盛岡中央高校の先生方、ありがとうございました。