盛岡中央高等学校
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ダンスがきっかけで

小畑 凛

私はシドニーのデイビッドソンハイスクールに約一年間留学していました。私は小さい頃にダンスを習っていて、オーストラリアでダンスをしたい!という思いを胸にオーストラリアに向かいました。留学前の私は、英語力がそれほどあるわけではありませんでしたが、誰にでも話しかけられる事と、ダンスが特技でした。

留学前期、日本語ばかりで話していて、現地の友達が数人しかいませんでした。ある日、現地の生徒が日本人の留学生が苦手と言っているという事を聞き、ショックと悔しさが込み上げてきました。しかしそれは、自分たち自身でそのような印象を与えていると思いました。そして私は、挨拶から話しかける事を決めました。

それから、SnapChatやFacebookなどのSNSを交換し、頻繁に連絡を取り、前に比べ友達が増えました。6月にSOPAという大きなホールで行われる行事がありました。私は岡山から来ていた2人とグループを組み、ダンスのオーディションを受けることを決め、見事合格しました。はじめは、現地の生徒たちは私たちのダンスなど少しもも期待していませんでした。オーストラリアではバレエが盛んなので、ヒップホップは珍しいジャンルだったからです。SOPAでの披露が終わり歩いていると、現地の友達や話したことない生徒たちが「すごかったよ!」など沢山褒め言葉をかけてくれ、ハグをしに来てくれました。ダンスのおかげで友達をさらに増やすことができました。

留学を通して、英語はもちろん、私にとってダンスは友達を作る大きなきっかけとなり、自分の行動力の向上になりました。今思えばそれらは留学中の小さな行動の積み重ねや努力があったからこそ、できるようになったと思います。自分から動かなければ何も得られないという事、考えるよりも、まずは動く事が何よりも大事だと実感した一年でした。