盛岡中央高等学校
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Be Positive!

長沼 翔也

私はシドニーのデイビッドソンハイスクールに約一年留学していました。私が留学をしたいと思った理由は大きく二つあります。

まずは日本と違う環境に住む海外の人たちとの交流を通して自分の視野を広げたいと思ったからです。また自分に自信をつけたい、自分を変えたいと思ったからです。留学をする前の私は自分の意見に自信がなく言い出すことも出来ずに失敗していくことがよくありました。そんな中私の親が私に海外では自分の意見をしっかり持っていて双方が理解するまでディスカッションすると聞き、自分も堂々と考えを言えるようになりたいと思いました。

いよいよ留学生活が始まり、まず僕は環境に慣れていくことが大切だと考えました。周りの雰囲気に溶け込むために早く学校に行くようにしました。また放課後や週末はホストファミリーとできるだけ一緒に過ごすようにしました。例えばホストブラザーはサッカーを習っているので試合を見に行ったり、毎日夕食を作る手伝いをしました。

やっと環境に慣れてきた頃に、新型コロナウイルス感染拡大によりAUSはロックダウンになってしまいました。学校にも行けなくなり、ZOOMによる遠隔授業が始まりました。大まかな授業内容はEdmodoというクラスサイトで先生からZOOMの授業で使うテキスト(テスト)が配布され、自分たちでワードに保存→授業内で問題を解いたり、宿題を出されたりする。提出期限内に全部埋めてメールもしくはEdmodoで先生に提出。というような内容の授業を受けていました。

このようなステイホームを経て私は段々先生やホストファミリーの言っていることが分かるようになってきました。これは自分自身に言われたことではなくホスト同士の会話など自分以外に言われたことも分かるようになりました。学校に行くと日本人の友達がいたので一日に必ず日本語を使っていたのですが、それがなくなり本当に英語づけになりました。また学校に行きたいと心から思いました。
学校が再開されてELECTIVE(現地の子たちと混ざる授業)が本格的にスタートしました。そのELECTIVEを通して現地の生徒と日本の生徒の違いに気が付きました。現地の生徒達はみんな活発で授業内での発言の間違いを気にせず分からないところがあったら先生が話している途中でも遮って質問していました。それに対し日本の学生は消極的で私もですが間違いを恐れて発言をあまりしません。その違いに気が付いてから私は自分もその雰囲気に溶け込んで分からないところ先生やクラスメイトにたくさん質問しました。そうしてみた結果授業の内容が不透明だったところが更に分かるようになりました。また先生やクラスメイトに学ぶ意欲があるとみなされ、みんなが自分のことを認めてくれるようになりました。それによりクラスの皆が話しかけてくれるようになったので英語力の向上に繋がりました。この経験から積極的になることの大切さを学びました。

今後の目標として英検やTOEIC等の検定でハイスコアを取ることや自分は単語力に欠けるので単語力を伸ばしていきたいです。最後までこの留学を完走することができたのは房江先生をはじめとする現地の先生達、ホストファミリー、日本の先生たちそして何より家族。同じ境遇でお互いに切磋琢磨し合ったICETの仲間たちと支えがここまで自分を突き動かしてくれたのだと思います。本当にありがとうございました。これからもhave a goの精神で挑戦し続けたいと思います。