盛岡中央高等学校
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Academic Lecture - 本校独自の国際理解教育

 本校では、多岐に渡る特徴ある国際理解教育カリキュラムを組んでいます。
「Academic Lecture」は、その代表例です。SZコース1年生を対象にしたこの特別授業は、東京海洋大学グローバル教育研究機構・小松俊明教授を特別講師に招き、小松先生と生徒たちによる双方向のワークショップ形式で行われるものです。
年間7回・1回あたり2時間、計14時間の特別授業を通し、現代社会の諸問題をグローバルな視点で深掘りし、生徒一人一人に、地球市民としての問題意識と自覚を育み、その解決のための主体性や責任感を育むことを目的としています。

 12月3日(土)、今年度最後のAcademic Lectureが行われました。
今回のテーマは「ガラ・ケー(ガラパゴス・携帯)」「ガラケイ(ガラパゴス・軽自動車)」「高速鉄道(新幹線)」を例にした、「日本社会のガラパゴス化」の現状と課題でした。

日本人の需要にのみ焦点をあてた商品開発を追求した結果、極めて高い機能や品質は持つが世界市場には受け入れらない、すなわちガラパゴス化した商品となってしまったこと。
人口減少に伴う、国内市場の縮小に直面した日本のモノやサービスの商品開発をグローバルな需要にあわせたものへと転換することの重要性、などについての問題意識を十分に育んだあと、これからの日本社会を生きていく生徒たちが、この問題にどのように主体的に取り組んでいくかについて深く考える機会となりました。
さらに日本の教育自体がガラパゴス化していないか、グローバルな視野・グローバルな対応力を育むためにどのような学びの意識・姿勢を持つことが必要なのか、についての問題意識を高め、今年度のAcademic Lectureの終了となりました。
終了後には、何人もの生徒が小松先生のもとに歩み、質問をしたりコメントしたりと、感動的な学びの余韻に浸りました。

受講生からの感想・石川紘雅君(1年SZ2組)

Academic Lectureで、小松先生がさまざまな社会問題や経済問題を取り上げてくださり、とても興味深く学ぶことができました。
私自身は「大学で何を学ぶのか?」「どのような職に就くのか?」がまだ決まっていませんが、Academic Lectureを通して社会の様々な出来事についての見方、考え方を学ぶことができたので、これからの私自身の人生に役立てていけると思います。
差別問題はじめ、世界には様々な問題がありますが、それをすべてなくすことはできません。
しかし、たとえ小さくても自分にできることがあること、そして1人1人がその問題に向き合うことで大きな力になることを学びました。
Academic Lectureに参加して「さまざまな問題に、自分にできることから始めていきたい」という目標を持てるようになりました。

特別講師・小松俊明先生からのコメント

私達が住む社会は、様々な国内外の事象が複雑に響きあい刻一刻と変化を遂げています。
グローバル化の影響がもたらす変化は、それが起きていても気づかないまま進行してしまうことが多いものです。
つまり、今世界や日本で何が起きているか、それに気づいているのと気づいていないのとでは、今後自分が決める色々な判断や選択において、大きな結果の違いを生みます。
取り上げてきたトピックは、例えば「先住民問題に代表される社会にはびこる差別問題の要因を考える」ことや、「刑法改正により犯罪者の社会復帰を支援する寛容な社会づくりへの新しい取り組みを考える」ことですが、これらは中高生にとって決して難しいテーマではありません。
むしろ感受性の豊かな今こそ真剣にそれらを考えることが、自分が学校で様々な学習をしていることの真の目的を理解することに繋がるのです。
これからも盛岡中央高校、附属中学校の生徒たちを応援したいと思います。